上山あい保育園
上山あい保育園は、田園風景により囲まれた自然豊かで閑静な敷地に立地している。その立地を活かし、自然から多くのものを感じて、子どもの感受性を高めながら、のびのびと育つ施設づくりを目標に計画した。敷地は公共の体育館、グランド、公民館に隣接していることもあり、各施設と保育園が空間的に一繋がりとなる配置計画としている。また、各保育室を南側に面することで陽の光を十分に採れるものとしている。
内部の構成は、年長(3・4・5歳児)と年少(乳児・2歳児)を離し、二つの空間を遊戯室で繋ぐ空間構成とし、遊戯室での年長児の遊び声やその雰囲気が間接的に年少児に届く、伝わる配置とした。
遊戯室にはステージ裏にある厨房を覗き込めるように窓を設けて、今日のご飯やおやつが何であるのかかがわかるような食育を学ぶ場とし、また、厨房の料理人とのコミュニケーションの場として園児の小さな居場所を設けている。また、絵本コーナーには保育園の園章にも使われている虹の7色(赤・橙・黄・緑・青・藍・紫)により彩られたものとしている。
建築主
社会福祉法人 敬愛信の会
竣工年月
2007年3月
主要用途
保育園
所在地
山形県上山市
構造・規模
鉄骨造平屋建
延床面積
1077.00㎡