指定しょうがい者支援施設「松風園」
松風園は、入居者の各自の個性やプライバシーを尊重しつつ、入居者同士、あるいは入居者と職員との間に良好な人間関係を築くことができるような施設づくりを目指し計画した。また、入居者が「住まう」ことに重きを置き、食事・入浴といった基本的な生活だけでなく、日々の生活への生きがいや娯楽といった精神的な側面までをサポートする施設作りを基本理念としている。
敷地が東西に長い敷地であることを利用して、各用途(管理・男子棟・女子棟)ごとに明確に分棟し、配置している。「住まい」となる居室は個室および二人部屋からなり、1ユニット15名規模として構成した。各ユニットには、個室・リビング・トイレ・洗面・キッチンといった身近に必要な生活スペースを設けることで、ユニットが生活を営める「家」となる計画とした。さらに、男・女子棟のあいだに設けられた食堂は陽の光をより多く取り込むために大きな窓を設け開放的な空間としている。
建築主
社会福祉法人 山形県手をつなぐ親の会
竣工年月
2006年10月
主要用途
指定しょうがい者支援施設
所在地
山形県米沢市
構造・規模
鉄筋コンクリート造平屋建
延床面積
3,560㎡