鶴岡市立櫛引南小学校
決められた施設面積の中、各スペースをフレキシブルに連携しあう空間構成とすることで、スペースを2倍にも3倍にも有効活用でき、先生や児童の創意工夫と混ざることで多様な使い方を誘発する空間を作り、安全で魅力ある新しい櫛引南小学校を目指した。
積雪寒冷地の気象条件を考慮し、建物自体の熱ロスなどを極力減らすために、コンパクトな建築を目指した。具体的には、建物をある程度集約して計画し、周囲に駐車場や植栽エリアといった堆雪できるオープンなスペースを確保したり、中庭など冬場に雪だまりになりやすく、室内の熱損失をしやすいスペースを省き、その代わりとしてどのような施設的な配慮ができるだろうかという視点で計画を行った。さらに近年、学校を狙った犯罪が多発している。本計画にあたり、犯罪の抑止に対して、校門の一箇所集約やフェンスの設置以外にも、歩車分離の徹底、管理のしやすい職員室や普通教室の配置など、建築計画的にも寄与することを目標にした。
建築主
山形県鶴岡市
竣工年月
2006年12月
主要用途
小学校
所在地
山形県鶴岡市
構造・規模
鉄筋コンクリート造(一部鉄骨造)2階建
延床面積
3,007.30㎡