旧長井小学校第一校舎
「地域の人々の「記憶」と「感性」を継承する平成の大改修」
長井小学校第一校舎は昭和8年に建設された木造校舎で、国の登録有形文化財に登録されています。小学校としての役目を終えた平成27年までの82年間にわたって多くの卒業生を送り出してきました。長井市は、市のシンボルとして市民から愛されているこの建物を保存活用することを決定し、第一校舎は「学び」をテーマにした交流施設として生まれ変わることとなりました。
私たちは「建物が地域のために利活用できること」「安全・安心で、快適な建物とすること」「人々の記憶や感性を継承すること」をテーマとして改修設計に取り組み、免震レトロフィットの採用や現行法令対応のための防耐火設計など、私たちの持つ建築技術を駆使して建物の性能を確保するとともに、文化財としての意匠、また地域の人々に親しまれている校舎の姿を出来る限り保ちつつ、老朽化改修や断熱改修を施しました。
生まれ変わった建物が、地域の新たな交流の場とて、人々の思い出を作っていくことを願っています。